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ギターの教則本を見ていたら「ハンマリング・オン」「プリング・オフ」
とか出てきて…
こういう新しいテクニックを覚えるのが面倒くさい。
確かに、「新しいテクニックを覚えないといけない」と思うと憂鬱になるよね。
それでは今回は、ハンマリング・オンとプリング・オフに対する見方を変えてみよう!
本記事の筆者つむぎです。 ギターとは、10年以上の付き合いになります。 皆さんのなかには、ハンマリング・オンとプリング・オフに対して苦手意識を持っている方もいるでしょう。 しかし、「実は決して苦手意識を持つ必要はない」ということを、本記事でお伝えします。
※本記事におきまして、これ以降は「ハンマリング・オン」は「ハンマリング」、「プリング・オフ」は「プリング」と記載します。
ハンマリング・プリングを嫌う必要はない
最初から重要なことをお伝えしますが、そもそもハンマリング・プリングを嫌う必要はありません。
バンドスコアやTAB譜で、「h(ハンマリング)」や「p(プリング)」のマークを見ると、「面倒くさっ!」と拒絶的な気持ちになる方もいるでしょう。
(筆者もその一人でした)
普通に弾くだけでも大変なのに覚えることが増えたわ…というブルーな気持ちになる人もいるかもしれませんね。
でも実は、ハンマリングやプリングは敵ではなく味方なのです。
本記事を読めば、「h」や「p」を見ると、むしろ嬉しくなる頭に変わるかもしれません。
ハンマリング・プリングを使うメリット
ここではハンマリング・プリングを使うメリットを紹介します。
①なんだか滑らかに聴こえる
ハンマリング・プリングを使うと、音が滑らかに聴こえます。
そのため、「ここのフレーズは音を繋げた感じの滑らかさを出したい」というときにもってこいなのです。
ハンマリング・プリングを使って弾いたとき、使わずに弾いたときの音を聴き比べると、いっそう違いを実感できるでしょう!
②速いフレーズも弾けるようになる
速いフレーズもバリバリ弾きこなせるようになります。
ハンマリング・プリングを使わず普通にギターの音を鳴らす場合は、常に両手の共同作業です。
しかし、ハンマリング・プリングは右手を使わず左手だけで音を鳴らせます。
右手の仕事がなくなる分、左手だけが仕事をすればよいのでその分速いフレーズも弾きやすくなります。
③右手に楽をさせてあげられる
右手に楽をさせてあげられるのも、メリットです。
「②速いフレーズも弾けるようになる」のところでも解説しましたが、ハンマリング・プリングを使うと、その箇所は左手だけの出番になるので右手は休むことができます。
ギターの練習がつらくなる原因のひとつに「指の痛さ・疲労」がありますが、それを軽減するのもハンマリングやプリングなのです。
音楽に正解はない!ハンマリング・プリングも自由
先で紹介したように、ハンマリング・プリングはギター奏者にメリットをもたらす”味方”であることは理解してもらえたでしょうか。
決して、ギター奏者を困らせるものではなく「よかったらギタープレイに取り入れて、上手に使ってね♪」という程度のものです。
また、音楽に正解はありません。
ということは、バンドスコアやTAB譜にハンマリング(orプリング)と書いてあっても、「絶対にそこでハンマリング・プリングを使わなければいけない」なんてことはないのです。
あくまでも「ここではハンマリング(orプリング)を使うと良いよ」という提案なので、ハンマリング(orプリング)が難しいからと弾くのを諦める必要なんてありません。
逆に、バンドスコアやTAB譜にhやpと書いてない箇所でも、自分が「ここに入れてもいいかも」と思う箇所があれば入れることを検討しても良いです。
「同じ曲を演奏しても、弾き方は演奏者によってそれぞれ。人の数だけ演奏法がある」
それがギターです。
だからこそハンマリングやプリングを入れる箇所も人それぞれで、実際にバンドスコアやTAB譜も作成した人によって書き方が違います。
ハンマリングやプリングを使う理由を考えるのもおすすめ
バンドスコアやTAB譜を見たときに「なぜここではハンマリングやプリングが使われているの?」と考えてみると、面白いですよ!
もちろん最初は、「h」マークが付いているからハンマリングで弾く・「p」マークが付いているからプリングで弾くというだけでも十分です。
そして徐々に「ここのフレーズは速いから、ハンマリングやプリングを使って弾きやすくしてるのかも」と想像してみると面白くなるでしょう。
また、敢えてハンマリングやプリングなしで弾いてみるのも良いかもしれません。
そこでもしも「なんか弾きづらい…」と感じればハンマリングやプリングを入れる意味をいっそう実感できるでしょう。
ハンマリング・プリングができる条件
この記事を読んでくれた方は、少しハンマリング・プリングに対する苦手意識が取れたでしょうか。
最後にお伝えしたいのは、ハンマリング・プリングができる条件についてです。
実は、ハンマリング・プリングができる箇所は「同一弦」の「近いフレット間」だけです。
そう考えると、「どこでもそこでもハンマリング・プリングを散りばめるということは不可能」ということになりますね。
案外、できる箇所が限られていると思えば、そんなに毛嫌いする必要もないかもしれません。
まとめ
ハンマリング・プリングはギター教則本でも紹介されている、有名なギターテクニックです。
しかし、ハンマリングやプリングをただ練習し続けるのは面白くないでしょう。
ぜひ、メリットを理解しながら使ってみてください。そうすればきっと、これまで以上にギタープレイが楽しくなります。
本記事を通してハンマリングやプリングの存在意義を理解してもらえたら幸いです。
「ハンマリング」「プリング」を練習することが目的ではないんだね。
あくまでも演奏を滑らかにしたり手に楽をさせる手段ってことか!
その通り!