(本ページにはプロモーションが含まれます)
昔、ちょっとピアノやってて、最近ギターを始めたけど…。
ギターって、ピアノよりも、つかみづらい楽器じゃない?
何故かなぁ…?
確かにね。
では、ギターとピアノを比較をしてみようか。
比較を通して、「ギターがピアノよりも取っつきづらい理由」と
「その解決法」がわかるはずだよ。
本記事の筆者 つむぎです。 ギターとは10年以上の付き合いになります。 私自身もギターに関する悩みをたくさん抱えては、その解決策を見出してきました。 本記事の内容は、 ・「ギターって、なんだかよくつかめない楽器だな」と思っている方 ・ピアノの経験があり、今後ギターにも挑戦したい方 が、ギターについて理解を深めるのに役立つはずです。
黒鍵の有無
【ピアノ】
ピアノは、「ドレミファソラシド」の位置が比較的わかりやすいですね。
その理由は、「黒鍵」が目印になっていることです。
ピアノは、基本的に白い鍵盤と黒い鍵盤が交互に並んでいますが、
①「ミ」「ファ」の音の間 ②「シ」「ド」の音の間
この2か所には黒鍵が存在しないですね。
私たちは、黒鍵のない箇所を目印に、ドレミファソラシドの位置を、とらえやすくなっているのです。
【ギター】
ギターの取っつきづらさ
ギターには、ピアノのような「白鍵」「黒鍵」がありません。
下記画像のように、フレットで音が区切られているだけです。
最初ギターを触った時、「どこが「ド」「レ」「ミ」なの?!」と思いませんでしたか?
「どこに何の音があるか」を把握しづらいのが、ギターの特徴です。
それゆえ私たちは、練習を始めるとき、ギターに対する「ミステリアスな雰囲気」を感じたままになってしまいがちです。
解決策
ギターの場合、すべての音を無理に覚える必要など、ありません。
「〇弦●フレットが何の音で…」など全部暗記しようとしたら、それだけでギターが嫌になってしまうでしょう。
最初ギターを始めた時は、「ドレミファソラシド」だけでも弾けるようになろうと、必死に練習をする方も居ます。(昔の筆者のことです…。)
しかし、そのような練習も、ゆくゆくギターを弾いてく上で、大して意味はないので今日から辞めて大丈夫です。
なぜなら、ギターは、「TAB譜」や「コード表」をメインに使用しながら練習していくからです。
「ドレミファソラシド」で見ていくよりも、「〇弦●フレットを押さえる」というふうに、「ポジション」を捉えて弾くことになります。
ドレミファソラシドの位置は特に気にせずに、素直にTAB譜やコード譜を見ながら、「その通りに弾く」練習をしていくので大丈夫です。
指の力
ピアノ
ピアノは、鍵盤を押すだけで、素直に音が出ます。
・小さい音を出すとき⇒弱い指圧 ・大きい音を出すとき⇒強い指圧
強弱をつけるのも、簡単です。
ギター
ギターの取っつきづらさ
ギターは、弦に「ちょうど良い指圧」をかけて弾く必要があります。
「ちょうどよい指圧」というのが、初心者にとっては、つかみづらいかもしれませんね。
指圧が弱すぎると音が出ず、指圧が強すぎると音はしっかり出る反面、指の痛みが出ることもあります。
解決策
「きちんと音を出せて、でも、指の痛みは少ない」というちょうど良い押さえ方は、最初はできなくて当然です。
力が弱すぎて「音自体が出ない」となると、ギターを弾くモチベーション自体が、下がってしまいますね。
そのため、最初は少し強めに弦を押さえるようにして、徐々に「どれくらい力を抜いても大丈夫か?」というように練習していくのをオススメします。
また、ギター練習は、練習と同じくらい「休憩」も大切です。ぶっ通しで練習するのではなく、指を休ませることも重視することで、ギター練習がつらくなるのを防ぎましょう。
「指で弦を押さえること」自体も、初心者にとっては、負担のかかることだと覚えておいてください。
楽器本体の固定
ピアノ
ピアノは本体の重量が大きく、ちょっと押したくらいでは動きませんね。
ギター
ギターの取っつきづらさ
ギターは人が気軽に持つことができる重量です。特にアコースティックギターはギターの中でも軽量ですね。
軽量で、身体の上で固定する楽器のため、自分が動いてしまったらギターの位置も連動して変わってしまいます。
そのため、「ギター本体が、あまり動かないようにきちんと固定する」のは、快適な演奏のために必須です。
正確に弦を押さえて音を鳴らすこと自体も難しいのに楽器本体がグラグラしていたら、上手く弾けないのは当然です。
解決策
ギターも、なるべく本体を固定する意識を持ちましょう。
「動いてるものの上で作業するのと、静止しているものの上で作業するの、どちらがやりやすい?」と聞かれたら、後者になるでしょう。
解決策としては、こちらです。
・足置きを使用すること ・座って弾いているときも、ギターストラップを利用すること
もしよければ、以下の記事も関連記事になりますので、ご一読ください。
https://kikidr111086.com/27/posture/
音の出し方
ピアノ
ピアノは、片手だけで音を鳴らすこともできます。
右手のメロディ練習、左手の伴奏練習を別々にすることもできますね。
ギター
ギターの取っつきづらさ
ギターは、右手と左手の共同作業が求められる楽器です。
左手で押さえた弦を右手で鳴らすことで、音を出すことができます。
左手は、正しい場所を押さえていても、右手が間違った弦を弾いたら出したい音が鳴らないですね。
逆に、右手が正しい弦を弾いても左手の押さえる場所が間違えていたら、出したい音は鳴りません。
両手とも絶対にポジションを間違えないようにすることで、出したい音を鳴らせます。
解決策
ギターに慣れないうちほど「手元を目で見て、しっかりと確認する」ということが大切です。
ギターに慣れている人は、自分の手元をほとんど見ずに、優雅に弾いている方も多いですね。
皆さんも、「自分の手元を覗き込みながらの演奏は格好悪い!」と思う気持ちが無意識にあるかもしれません。
その気持ちから、自分の手元をあまり見ずにコードをなんとなくパッと押さえてしまい、実は間違ったポジションを弾いてることも、よくあることです。
しかし、「手元をほとんど見ずに優雅にギターを弾く」には、先ほども述べたように最初のうちは「手元を目で見て、しっかりと確認する」ということが非常に大切なのです。
~例えば、Cコードを鳴らす練習をするとしましょう~
Cコードを押さえる際は、「2弦1フレット」と「4弦2フレット」と「5弦3フレット」を左手で押さえます。
右手は6弦は鳴らさず、5弦から1弦を「ジャーン」と鳴らします。
初心者のうちは、
・本来2弦を押さえるところを間違えて3弦を押さえてしまう
・本来2フレットを押さえるところを間違えて3フレットを押さえてしまう
そのような間違いも、よくあるでしょう。
間違ったポジションを押さえてコードを鳴らすと、自分の出したかった「Cコード」の音が出ません。
出したい音が出ないのは、ギターを弾くうえで、この上なく不快なことです。
ですが、音を鳴らす前に「本当に押さえるべきところを押さえられているか?」ということを確認できれば、「違う音が出る失敗」はなくなります。
思い切って最初は、「がっつり手元を見て正確な音を出す」という経験を積み重ねることで、練習の快適性がアップします。
そして、いつしか「もう目で見なくても正しいポジションを押さえられる」と自分の手が、ポジションを覚えます。
Cコードの音を弾くときは、Cコードの正しいポジションへと指が自動的に動いてくれるのです。
まとめると、
「最初の練習段階では、自分の手元をしっかり確認して、正しい音を出す⇒それこそが後々、手元を覗き込まずに弾けるようになる早道」
ということになります。
コードの成り立ち
ピアノ
コードとは和音のことですね。
同時に鳴らしたとき、人間の耳にとって心地よく聴こえる音の組み合わせです。
例えば、「Cコード」であれば、「ド・ミ・ソ」を同時に鳴らした音です。
ピアノの場合は、「ド」「ミ」「ソ」の場所を確認して鳴らせば、Cコードを鳴らすことに成功します。
ギター
ギターの取っつきづらさ
一方、ギターは、コードを押さえるとなるとピアノのような単純さがなく、困惑する方も多いでしょう。
最初、ギターを始めた時「C,D,E,F,G,A…」といった順番でコードを覚えようとした方も居ると思います。
ひとつひとつコードを押さえるたびに、指で複雑な形をつくって「大変だな」と感じてたかもしれませんね。
解決策
ギターコードは、「この通りに押さえれば、鳴らしたい音を鳴らせるよ」というふうに、”先人たちが書き残してくれたもの”とも言えます。
その点に、ありがたみを持つと、ギターコードへの見方が変わる可能性もあります。
ギターのネックには12個以上のフレットがありますね。
しかし、大抵の人の手は、フレット4個分くらいが、一度に届く範囲の限界です。
それを踏まえて、「コードの構成音をすべて鳴らせる」かつ「フレット4つ分くらいまでの範囲」のポジションを予め教えてくれているのが、ギターコードです。
例えばCコードは、「ドミソ」を同時に鳴らした音です。
Cコードを弾こうとしたときに、「えーっと、ドはどこだっけ?そしてミとソは…どこ?」といったように、毎回自分で考えながら押さえるのは大変ですよね。
そんなことを考える手間を、ギターコードは省いてくれているのです。
Cコードの実例で見てみよう
Cコードは「ド」「ミ」「ソ」を同時に鳴らした音です。
そして、コード表には、Cコードの押さえ方として、下記が載っていますね。
それぞれの弦ごとに見ていきましょう。
5弦は、3フレットを押さえる→「ド」の音が出る 4弦は、2フレットを押さえる→「ミ」の音が出る 3弦は、どこも押さえない(0フレット)→「ソ」の音が出る 2弦は、1フレットを押さえる→「ド」の音が出る 1弦は、どこも押さえない(0フレット)→「ミ」の音が出る
「ド」と「ミ」はダブっていますが、「ド」「ミ」「ソ」の音のみで成り立っているのがわかりますね。そして右手で「ジャーン」と弾いたとき、「Cコード」として成立するのです。
フレットも1~3フレットのみを使うので、無理なく押さえられる範囲です。
本記事では「Cコード」を実例にしましたが、他のコードも同じ原理で成り立っています。
皆様が、コードを練習する際には、このように構成音を細かく見る必要はないです。
ただ、一度、コードの成り立ちを意識しておくだけでも、今後の練習がやりやすくなるかもしれません。
チューニング
ピアノ
ピアノは、最低でも、年に一度はチューニングすることを推奨されています。
ピアノのチューニングは大掛かりな仕事になるので、「ピアノ調律師」という職業の方が担当しているケースも多いです。実際、ピアノ調律は高度な技術が必要で、プロに任せるのが確実です。
家にあるピアノが「最近、音がおかしいかも」と思っても、なかなか素人にはチューニングはハードルが高いですね。
筆者の家にも、ピアノがありますが、自分でチューニングするのは100%無理なので、調律師の方を呼ぶことにしています。
ピアノについては、「チューニングから自分でする」という機会が、あまりないと言えるでしょう。
ギター
ギターの取っつきづらさ
一方、ギターは弾くたびにチューニングをするのが推奨されています。
ギターを始めた頃は、「いちいちチューニングなんて、面倒だな」と感じる方も居るでしょう。
確かに自分でチューニングすることのなかったピアノに比べて、手間に感じますよね。
解決策
でも、裏を返せば、チューナー1つ持っておけば、いつでもすぐにチューニングができる手軽さがあります。
チューニングという面では、ギターの方が手軽です。
プロの調律師にお願いする予約や料金も不要です。
ギターのチューニングは、慣れてしまえばすぐに終わり「面倒くさい」と感じる間もないくらいです。
筆者もギターを始めた頃は弦1本1本に時間がかかっていましたが、20~30回ほどやった頃には、必ず20秒くらいで終わるようになりました。
まとめ
本記事では、ピアノとギターの比較を通して、ギターの特徴を再確認してみました。
ギターに対して、「なんだかよくわからない楽器」と感じる初心者は多いでしょう。
「なんとなく取っつきづらい」と思ってた理由を明確にして意識することで、ミステリアスだったギターも少し、親近感が湧くかもしれませんね。
また、ギターで悩んでいたことが、「自分を責める必要はなく、ギターの特徴が原因」ということがわかったかもしれません。
皆様の今後のギターライフに、少しでも役に立てば幸いです。
深いなあ…。
なぜギターが取っつきづらいのか知るだけでも
気分がスッキリしてきた。
ギターに対するモヤっとした気持ちは、
なるべく早めに取ってしまおう!
特に、「ギターコードへの感謝」と「チューニングの手軽さ」
については、意外な発見だったかも!